石刀(せきとう)
縄文式土器を使った時代には石刀が多く製作されましたが、弥生式時代になると打製の石槍が多く作られ使用されました。その後青銅の鉾や剣が現れますが、実用的な武器というよりも、宝器、祭祀用儀器として使用された可能性が高いそうです。
古墳時代から始まった鍛鉄技術のおかげで武器の基礎ができたといわれています。この時期の武器には、刀剣・鉾・弓矢・甲冑・盾などがあり、日本固有の形式と大陸などから伝わった形式があったそうです。この時期の刀剣はほとんど当時の形を維持しているものは現存していません。錆の浸食によって刀身の形以外は判断できない状態になっています。
石刀がみれるところ

東京国立博物館
日本各地の後期旧石器時代を代表する台形石器・ナイフ形石器・尖頭器・細石刃を展示してその変遷を示すとともに、その材料となった黒曜石や珪質頁岩などの石材についても紹介されています。旧石器時代(後期)・前16000年の細石刃を展示されています。東京は遠いですが、機会があれば見てみたいものです。
東京国立博物館
住所 〒110-8712 東京都台東区上野公園13-9 TEL 03-5777-8600
観覧料 一般620円、大学生410円
岡山県で青銅がみれるとろこ

石刃ではないですが、青銅の品を岡山県でみることができます。
岡山市立オリエント美術館
学校法人岡山学園(当時の理事長:故安原真二郎氏)から、古代オリエントの美術品1947点が寄贈されたのを機に建設されました。これらは安原氏が情熱を傾けたコレクションで、氏と親交のあった東京大学の故江上波夫名誉教授と、故深井晋司教授の指導の下に形成されたものです。従って、学術的に系統だった収集が特徴で古代オリエントの歴史と文化を理解する上で欠かせない、さまざまな分野の資料が取りそろえられています。
引用元 岡山市立オリエント美術館
岡山市立オリエント美術館
住所 〒700-0814 岡山市北区天神町9-31
TEL : 086-232-3636
一般300円、高・大生200円、小・中学生100円
外装(拵)
刀身を保護する外装(拵)は、現存しているものがあるそうです。
多くが柄、鞘共に木製や布やシカの毛皮で包んだものであったといわれています。
古墳時代の刀剣は、武器としてだけではなく、象徴的な儀式用であったともいわれています。当時の華麗な刀剣外装は、祭祀などの宗教的な行事を行うような権力者が所持していたと思われています。
岡山県で装飾大刀がみれるとろこ
岡山県古代吉備文化センターでは装飾付大刀を見学することができるそうです。
岡山県吉備文化財センター
住所 〒701-0136 岡山市北区西花尻1325-3
TEL 086-293-3211