刀の構造と名称
刀の構造と名称をご紹介します。

- 全長(ぜんちょう)
茎(なかご)先端から鋒(きっさき)先端までの直線上の長さです。
- 茎(なかご)
刀身を二分して棟区(むねまち)より下側の部分。通常は柄の中に入っている。
- 上身(かみ)
刀身を二分して棟区(むねまち)より上側の部分。
- 反り(そり)
棟区(むねまち)と鋒(きっさき)先端を結ぶ直線と棟との間の最も長い距離。
- 刃長(はちょう)
棟区から鋒先端までの直線サイズ。

- ふくら
横手筋から鋒(きっさき)先端にかけての曲線状になった刃先部分
- 小縞筋(こしのぎすじ)
横手筋より先端にある縞筋
- 横手筋(よこてすじ)
横手ともいう。縞筋から刃先に施された、平地と鋒(きっさき)の境をなす線です。
- 三つ角(みつかど)
横手筋、ふくら、刃先が接する交点。
- 三つ頭(みつがしら)
縞筋、小縞筋、横手筋の頂点。
- 見幅(みはば)
棟から刃先までの長さで、棟区文部分の本幅と、横手部分の先幅を計測する。
- 縞筋(しのぎすじ)
縞ともいい、刀身の平地と縞地の境をなす線。

- 鋒(きっさき)
刀身の先端、横手筋より先の部分になります。
- 物打(ものうち)
横手筋から約60~90㎜ほど下の部分までのこと。

- 平地(ひらじ)
縞筋から刃先にかけての部分。
- 羽縁(はぶち)
刃文と平地の境目部分
- 刃
先端が鋭利で裁断に用いられる部分。
- 刃先(はさき)
鋒から刃区(はまち)までの刃の先の部分。
- 刃文(はもん)
焼入れによって生じた紋様
- 重(かさね)
刀身の厚さ。棟部分の棟重ねと縞部分の縞重ねと図ります。
- 棟(むね)
峰ともいう。刀身の刃とは逆側の背にあたる部分。
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