豆知識 古代期の刀剣の形式

投稿者: | 2019年4月9日

古代期の刀剣の形式

古式な構造は平造(ひらつくり)です。時代が移るにつれ、切刃造、きっさき両刃(きっさきもろは)造が出現してきたそうです。
古代期の刀剣は刀身に反りがなく、直刀(ちょくとう)になります。直刀は斬ることに向かず、刺激をメインに作られていました。

直刀の伝世品

金銅荘環大刀

古墳時代末期の刀剣といわれているのは、高知県小村神社(おむろじんじゃ)の金銅荘環大刀(こんどうそうかんとうのたち)です。

国宝指定「金銅荘環頭太刀拵・大刀身(こんどうそうかんたちごしらえ・たちみ)」1400年ほど昔から小村神社の御神体として奉祀されたもので、今日まで完全な姿で伝わる日本で唯一の伝世品で最古の宝剣。鞘は金銅と板金で作られており、1958年、国宝に指定されました。毎年11月15日の秋例大祭時にのみ一般の拝観ができます。レプリカが、村の駅ひだか内に展示されています。

小村神社
住所 高知県高岡郡日高村下分1794 TEL0889-24-7466

引用元日高村公式ホームページ

丙子椒林剣(へいししょうりんけん)と七星剣(しちせいけん)

飛鳥時代の刀剣といわれているものには、大阪の四天王寺所蔵、現在は東京国立博物館に寄託されている丙子椒林剣(へいししょうりんけん)と七星剣(しちせいけん)があります。

丙子椒林剣(へいししょうりんけん)という名称の由来は、丙子椒林の四文字が金象嵌で表されていることによります。地鉄は梨地肌風。なかごの先端部が一部欠けている。大変稀少な品です。国宝。

七星剣(しちせいけん)の名称の由来は、七星紋(北斗七星)が描かれていたことによります。七星紋の他には、雲形紋、三星紋、龍頭、白虎などが描かれています。国宝。

共に東京国立博物館で鑑賞することができます。

東京国立博物館 住所 東京都東区上野公園13-9 電話03-5777-8600
鑑賞料 一般620円,大学生410円

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